最終更新日:2026年4月4日
正しい歯の磨き方|順番・時間・タイミング・コツを歯科医が解説
皆さんこんにちは。
横浜駅東口から徒歩3分(駅直結)のスカイビル歯科です。
むし歯や歯周病をしっかり予防するのであれば、毎日歯磨きをしているだけでは不十分なことがあります。磨く順番や時間、歯ブラシの当て方が自己流のままだと、どうしても磨き残しが出やすくなるからです。
もちろん、毎食後ブラッシングを行うこと自体はお口の健康維持につながります。けれども、歯磨きの方法によっては歯や歯ぐきに負担をかけてしまうこともあるため注意が必要です。
そこで今回は、正しい歯の磨き方について、順番、時間、タイミング、コツまでわかりやすく解説します。
正しい歯磨きの順番
正しい歯磨きは、奥歯から行うのがおすすめです。
歯を4つのブロックに分けて、毎回同じ流れで磨くようにすると、磨き忘れを防ぎやすくなります。
歯磨きの順番の一例は次の通りです。
- 下の奥歯から下の前歯へ向かって磨く
- 下の前歯から、磨いていないほうの下の奥歯へ向かって磨く
- 上の奥歯から上の前歯へ向かって磨く
- 上の前歯から、磨いていないほうの上の奥歯へ向かって磨く
- 最後に、歯が噛み合わさる平らな部分を磨く
スタートは右でも左でも構いません。やりやすいほうから始めてください。
大切なのは、毎回順番を決めて、歯の表側・裏側・噛み合わせの面までまんべんなく磨くことです。歯ブラシの当て方や持ち方にも気を配りながら、1本ずつ丁寧に磨いていきましょう。
歯磨きにかける時間は3分以上
歯磨きにかける時間は、最低でも3分は取りたいところです。
できれば5分くらいかけられると、よりきれいに磨きやすくなります。歯1~2本に対して20回程度ブラッシングを行うと、自然と3分は超える計算になります。
時間が短すぎると、歯の表面だけで終わってしまい、歯と歯の間や歯ぐきの境目に汚れが残りやすくなります。お口の中がすっきりしない方や、磨き残しが気になる方は、少し長めに時間を取ることを意識してみてください。
歯磨きは1日何回が目安?
歯磨きの回数は、基本的には朝・昼・夜の食後が理想です。
ただし、毎回しっかり磨くことが難しい方もいらっしゃると思います。その場合でも、少なくとも夜の歯磨きは丁寧に行うようにしましょう。就寝中は唾液の量が減り、お口の中の細菌が増えやすくなるためです。
また、回数だけを増やせばよいというわけではありません。短時間で何度も済ませるより、1回1回を正しい方法で磨くことの方が重要です。
歯磨きのタイミング:朝の歯磨きはご飯の前が理想
朝の歯磨きは、朝ごはんの前に行うのが理想です。
夜眠っている間は、お口の中で細菌が増殖しています。そのため、朝起きてすぐに軽く磨くか、少なくとも口をすすいでから朝食をとることで、細菌をそのまま飲み込むリスクを減らしやすくなります。
しっかり磨く時間が取れない場合でも、朝食前に軽く磨いてうがいをするだけでも違います。
一方で、朝食後は食べかすが残りやすいため、食後に改めて丁寧に磨くのもよいでしょう。昼食後、夕食後の歯磨きも、お口の中を清潔に保つうえで有効です。
正しい歯磨きのコツ
歯磨きのコツを2つご紹介します。
スクラビング法とバス法を組み合わせることで、歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目まで丁寧に磨きやすくなります。
1. スクラビング法:ブラシを90度に当てて歯の表面や歯間を磨く
スクラビング法は、歯列全体を効率よく磨くことに適した方法です。
歯や歯ぐきに対して歯ブラシを直角に当て、横方向に小刻みに動かします。歯の間に詰まった汚れをかき出すイメージで、1本1本丁寧に磨いていきます。
この方法は、むし歯や歯周病の予防につながる基本的な磨き方です。
2. バス法:歯と歯ぐきの境目は毛先を45度に傾ける
磨き残しが多い場所として代表的なのが、歯と歯ぐきの境目です。
この部分には、歯周病の原因になるプラークがたまりやすいため、歯ブラシの毛先を45度に傾けて当てるバス法が有効です。
毛先をやさしく当て、そのまま小さく振動させることで、歯ぐきのきわにたまった汚れを落としやすくなります。強くこする必要はありません。やさしく丁寧に磨くことが大切です。
磨き残しやすい場所に注意しましょう
毎日歯磨きをしていても、汚れが残りやすい場所があります。
特に注意したいのは、次のような部位です。
- 奥歯のいちばん後ろ
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯並びが重なっているところ
- 前歯の裏側
こうした部分は、歯ブラシだけでは十分に清掃できないことがあります。磨き残しが気になる方は、鏡を見ながら毛先の位置を確認してみるとよいでしょう。
歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシも有効です
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを落としきれないことがあります。
そのため、必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシを併用することが大切です。特に歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい方や、歯ぐきから出血しやすい方は、補助清掃用具を取り入れることでお口の中を清潔に保ちやすくなります。
どの道具が合っているかは歯並びによっても変わるため、自己判断が難しい場合は歯科医院で相談するのがおすすめです。
やってはいけない歯磨きの例
歯磨きは毎日行うものだからこそ、間違ったやり方を続けると歯や歯ぐきに負担がかかります。
例えば、次のような磨き方には注意が必要です。
- 力を入れてゴシゴシ磨く
- 磨く順番を決めず、気になるところだけ磨く
- 短時間で終わらせてしまう
- 歯ブラシだけで十分だと思い込む
- 泡立ちが強い歯磨き粉で磨いた気になってしまう
こうした習慣が続くと、磨き残しが増えるだけでなく、歯ぐきが下がったり歯の表面を傷つけたりする原因になることがあります。
歯磨き粉の発泡剤には要注意
歯磨き粉には、泡立ちをよくする発泡剤が含まれているものがあります。
泡立ち自体が悪いわけではありませんが、泡が多いと何となく磨けた気分になってしまい、結果として磨き残しが増えることがあります。
そのため、磨き残しが気になる方は、発泡剤が控えめな歯磨き粉を選ぶのもひとつの方法です。研磨剤についても、歯を傷つけるおそれがあるため、できるだけ低研磨または研磨剤不使用のものが望ましいでしょう。
歯磨きだけで不十分なときは歯科でのクリーニングも重要です
毎日の歯磨きはとても大切ですが、それだけでお口の中の汚れをすべて取り切れるわけではありません。
歯石やバイオフィルムは、ご自宅での歯磨きだけでは落としにくいため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。
歯磨きの方法に自信がない方や、ブラッシング指導を受けたい方は、予防・メインテナンスもご覧ください。歯科衛生士によるブラッシング指導やクリーニングを受けることで、ご自身に合ったケア方法がわかりやすくなります。
歯ぐきの腫れや出血が気になる方は、歯周病治療のページも参考にしてください。
まとめ
このように、歯の磨き方を少し見直すだけでも、磨き残しの量は大きく減っていきます。
正しい歯磨きの順番、時間、タイミング、そして歯ブラシの当て方を意識することが、むし歯や歯周病の予防につながります。
自己流のブラッシングに不安がある方や、より効果的な予防ケアを知りたい方は、スカイビル歯科までお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
スカイビル歯科 院長
三島 彰太
日本歯科大学生命歯学部卒業 / 令和6年 スカイビル歯科院長就任
患者さまの状況やニーズに合わせて、保険治療・自由診療・各種クリーニング・審美治療など、最適な治療をご提案しております。


